【eスポーツ】JeSUってなんぞ?【プロライセンス】

  以前にプロゲーマーについて具体的に考えてみる、という内容の投稿をしました。しかし、そのときにある部分に触れていませんでした。それは……

JeSU!!!

 正式名称は 一般社団法人日本eスポーツ連合【Japan esports Union (JeSU) 】
 東京ゲームショウにおけるゲーム大会で賞金が満額もらえない中学生ゲーマーや非加盟プロゲーマーなどの件でいたるところで話題になっています。

 一体どういう団体なのでしょうか?

ホームページにはこう記載されています。

日本におけるeスポーツの振興を通して国民の競技力の向上及びスポーツ精神の普及を目指し、
これをもって経済社会の発展に寄与することを目的とし、次の活動をしてまいります。

  1. eスポーツ振興に関する調査、研究、啓発
  2. eスポーツ競技大会の普及
  3. eスポーツ競技大会におけるプロライセンスの発行と大会の認定
  4. eスポーツ選手育成に関する支援
  5. eスポーツに関する関係各所との連携

 なんのこっちゃ、という感じです。団体としての存在意義がわかりづらく、ニュースだけの情報だと難癖付けて賞金払わないでいい方向に持っていこうとしてる集団、みたいに思われている感じですね。

 実際、この組織は必要なのでしょうか?
 現状日本の法律だと、景品法により、自社のゲームタイトルで大会を開いた場合は副賞などの物品も含めて10万円相当の賞金しかだすことができません。
 そこでプロライセンスを発行する団体を用意して、その団体に選手と会社が加盟していることで景品ではなく労働の報酬として多額の賞金を出せるようにしよう、と言った感じの名目ではあるらしいです。
 逆に言えば加盟していない選手は賞金を満額受け取ることが出来ない、加盟していない企業は大会を開催できない、と言えます。
 また、ジュニアライセンスの選手の場合は賞金は10万までだそうです。
 今回はみごとに該当プレイヤーが優勝してしまい、騒動になった、と言った感じです。
 しかし、法律上はわざわざJeSUのような組織を間にかませなくてもスポンサーを持ち、プロとして観客を楽しませるプレイをしたなら労働の報酬として対価を受け取る権利はある、という意見もあります。

 また、JeSUの認定のない大会に出場した場合、プロライセンス保持者にペナルティが生じる場合があるとの情報もあります。
 例えば小さなゲームセンターとか漫画喫茶とかでの大会に対してもこのルールが適用されるそうです。
 そして、これには恐らく海外の大会なども含まれるのではないかと思われます。
 ホームページにあるPDFファイルにはこのような記載があります。


1 国際大会の定義
国際大会とは、複数の国や地域から選手が参加する e スポーツに係る大会とする。なお、国際大会の主催団体は JeSU のほか下記のいずれかに該当する団体であるものとする。
(1) 国際スポーツ団体(IOC、GAISF など)
(2) 国際eスポーツ団体(IeSF、AESF など)
(3) その他 JeSU の理事会が特に認める団体
2 国際大会の条件
2.1 JeSU 公認大会規約、2.1.1 に則り、当該国際大会で使用するゲームタイトルに関わるすべての IP ホルダーが承認した大会であることを条件とする。
2.2 2.1 の条件を満たす限り、JeSU 非公認タイトル(ただし、日本国内でリリースされているものに限る)が採用されている国際大会も公認の対象とする。
2.3 国際大会の認定については、主催団体の承認を得たうえで、JeSU の理事会で決定する。

 

 つまり上記に該当しない海外の大会への参加はJeSUライセンスを持っている場合禁止、と言えます。
 eスポーツ団体に加盟していない企業や個人のお金持ちが主催した大会には出られない、といえますね。
 そして(3)の曖昧さがまた厄介です。認めるか認めないかは選手には判断できない、団体のさじ加減次第……こんな曖昧な定義だと団体同士の賄賂的なやりとりがあるのでは?と一般の人からは疑われるもとになりますよね。
 そして選手にとっては海外の大会は賞金が日本の法律に縛られないというメリットがあるのに、JeSUでライセンスを発行するとそのメリットを失ってしまう可能性が出てきてしまう……選手の囲い込み、的な疑惑も生まれますね。

 また、プロライセンスは一定の実力があると認められたうえで講習を受け手数料を払う事で獲得できます。2年で更新が必要で更新の際に同額の手数料がかかります。ちなみに一人5000円です。(ジュニアライセンスは3000円)
 で、このライセンス、ゲームタイトルごとに必要になります。
 そして認定基準は以下の内容になります。

1 JeSU 公認プロライセンスの定義
1.1 JeSU 公認プロライセンスとは、JeSU が別途公認する大会において当該大会規約に基づき好成績を収め、競技性、興行性ある大会等へ出場するゲームプレイ
ヤーとしてプロフェッショナルであるという自覚を持ち、スポーツマンシップ
に則り、国内eスポーツの発展に寄与し、ゲームプレイの技術の向上に日々精
進することを誓約する者で、ライセンス取得に相応しいと判断された者に対し
て、本規約2における種別に応じて発行されるものをいう。
1.2 IP ホルダーとは JeSU 公認プロライセンス発行の対象となるゲームタイトル
(以下「IP」という)の発行主体ないし IP を利用した大会実施等に必要な知的
財産(intellectual property :IP)等を管理ないし保有するものをいう。

 

 これは……大会で好成績をおさめたとしても「あなたにはプロとしての自覚がない」とか「あなたはスポーツマンシップに欠ける」とか難癖付けてプロ認定させずに賞金払いません作戦が可能ではないですか……まあさすがにそこまでする企業はないとは思いますが……

 まあ、ここまでは悪いところばかり上げてきましたが、この団体は選手の賞金を徴収したりはしませんし、国際大会参加の際もちゃんと認定された大会であれば交通費や宿泊費は支給するそうです。ここは評価できる点かな?と思います。

 また、加盟している企業が大会を開催する場合は審判を用意して、かつJeSUの立会人を呼ばなければいけないというルールがあります。1日あたり3万円+交通費宿泊費だそうです。不正防止は徹底しているようです。

 ただ……日本のこういう組織ってスポーツ界ではだいたい黒い部分があるんですよね……

 例えばスケート協会だと選手はエコノミーで役員はファーストクラス、現地ではめちゃくちゃ質の悪いスケートリンクを練習場として手配とか……トップの女性役員が男性選手にセクハラまがいのことをしてたりとか……

 バスケットは団体が複数あるせいで国際大会の出場に支障が出て揉めたりもしていましたね……

 あとは高野連なんかは体質が古すぎて批判されまくりですし……

 また、こういう団体は上流階級の人間の天下り先のイメージもあるので組織としてちゃんとした実績を残さないと信用されることはないでしょうね。

 他に怪しい部分としては、JeSUは見事なまでに、最近ゲーミング製品に力を入れている有名台湾企業がスポンサーや会員になっていないことも気になります。ASUS、GIGABYTE、acer、AsRockなどなど……。
 中国と同列扱いで信用がない(個人的には台湾は独立した国だと思ってますが、国際的な区分では中国の一部扱いなので)、とかが理由かと思いきや完全に中国企業なテンセントは正会員だったりします。
 まあ、単にビジネス的に見向きもされてないだけなのかもしれませんが……もしかして結構な会費やスポンサー料が発生してるのでは?とも感じてしまいます。
 台湾系PC関連企業の日本法人って、あんまり予算取れ無さそうなイメージあるんですよね。SNSとか店舗でのイベントとか地道な宣伝活動が多いイメージなのでwそうなるとスポンサーとしての高額な出資もできないし、会員になる為のお金も払えない……のでは?と。
 NVIDIA、ロジクール、日本マイクロソフト、などは正会員になっています。どの企業もお金……もってそうですねぇ……
 さらにさらに、正会員に電通、賛助会員に伊藤忠、あたりの企業もちらほら見られます……これらの企業を悪く言うつもりはないんですが……ドロドロした何かがありそうな邪推をしてしまいます。


 ちなみにスポンサーは下記の8社になります。

・au
・サントリー
・ローソン
・GALLERIA
・BEAMS
・indeed
・ビックカメラ
・わかさ生活

んー、なんていうか……よくわからない組み合わせですねぇ……まあGALLERIAは思いっきりゲーミングブランドだし、ビックカメラやローソンは販売してるからわかります。auもまあ、ソシャゲがeスポーツ扱いされてるから関連性はありますね。あとは……サントリーはVtuberの燦鳥ノムがよくゲーム実況したりしてるからまあわからなくもない……indeedはIT系の就職事情とかに関わってくるとかかな?わかさ生活は謎すぎる……BEAMSに至ってはスポンサーになるの企業にとってマイナス要素になっちゃうんじゃ?とオタクでありながら同士達に対して失礼なことを考えちゃいますwプロゲーマーにBEAMSの服着てもらう→オタクにBEAMSが浸透する→BEAMSはオタクファッション、みたいなイメージになったら……うーん、利益があるとは思えませんwまあ所詮素人の考えなので、きっと大企業の戦略はもっと上をいっているのでしょうw

 とまあ、こんな感じでまとまりのない記事になってしまいました。正直言って結論としては「うさんくさい」です。でも、賞金を労働の対価扱いするための正当性を主張するためにライセンスを発行する、というのは必要だったのかもしれないとも言えます。
 法律上は問題なくても企業としては疑いをもたれる行動は避けたいですからね。たとえ世間から利権だなんだと言われようとも法的に正当性を主張できる材料ができるというのは大きいと思います。

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