実は上級者向けペットでは?犬は結構大変だぞ、という話

ペットとして、猫と並びトップクラスの人気を誇る動物、犬。

2020年の飼育数は約850万匹となっており、5世帯に1世帯は飼育している計算になります。

しかしながら、私は個人的に犬という動物は、かなり飼育が難しい生き物だと思っています。

ただし、前提として”正しく育てる場合”とさせていただきます。

それはなぜなのかを今回は説明していこうと思います。

なお、あくまで個人的な見解なので、あくまで参考程度に思っていただけると幸いです。

犬の飼育で難しいこと

1.上下関係をしっかり犬に教える必要がある

2.一度間違えたしつけをすると矯正するのが難しい

3.しつけをしっかりしないと吠える

4.問題行動を起こしたときのリスクが大きい

1.上下関係をしっかり犬に教える必要がある

一つ目は上下関係です。犬は上下関係を大切にする生き物です。

しっかりとしつけができていれば、人の言うことをよく聞く、まさにパートナーとなれる生き物ですが、育て方を間違えると、人間を自分より下とみなし、わがままな性格に育ってしまいます。

人間との上下関係が出来ていない犬は問題行動を繰り返すようになります。人が食事をはじめれば自分も欲しがるし、正しくない場所でトイレを済ましてしまったりするし、ちょっと気に食わないと吠えるし噛みつくし……といった育ち方をすることもありえます。

あとは、こういう風に育ててしまった飼い主も、それを問題だと認識していないという問題があったりもします。

こうならないようにするには、一見すると犬が可哀そうに見えるようなしつけも必要なのですが、それを出来ない飼い主は非常に多いです。多分9割くらいの飼い主は出来ていません(あくまで私の体感です)

1割くらいしか正しく犬との上下関係を築けていない、と考えるといかに犬の飼育が難しい物かということがわかるのではないでしょうか?

2.一度間違えたしつけをすると矯正するのが難しい

犬が一度覚えてしまったことを直すのには結構な手間と忍耐力が必要になります。

吠える犬を無視したり、力づくで散歩中の勝手な行動を阻止したり、といったことも必要になります。

世の中のほとんどの人は犬が吠え続ければ我慢できずにその要求を受け入れてしまったり、散歩中には犬に好き勝手に行動させたりといった感じではないでしょうか?

それどころか、子供向けの飼育書なんかだと、間違ったしつけかたを堂々と書いていたりすることもあります(ちなみに私は、散歩は犬が前を歩くようにしましょう、と書いてある飼育書を見たことがあります)

3.しっかりしつけをしないと吠える

当たり前の話なんですが、放置してる人が多いです。

吠える犬って、吠えればなんとかなる、って思ってるんですよね。

小さい子供が、騒げばおもちゃ買ってもらえる、って認識して騒ぐようになるのと一緒です。

犬は学習することが魅力ではあるのですが、ダメなことも学習してしまいます。

無駄吠えもその一つと言えると思います。

4.問題行動を起こした時のリスクが大きい

犬の問題行動は、結構面倒になりがちな物が多いです。

トイレのしつけができていないと変なところで用を足してしまうので家が汚れてしまいます。

無駄吠えは近隣トラブルに繋がります。

噛み癖がついてしまうと怪我のリスクもあります。

さらに、飼い犬が誰か他人を噛んでしまうと、いろいろと大変なことになります。

飼い主は罪に問われますし(過失傷害罪)、犬については保健所に届け出をして結果を待つことになります。

最悪の場合は愛犬が殺処分となってしまうこともありえます。

まあ、よほど酷い状況でないかぎり、殺処分になることはないらしいですが……

何度も繰り返し改善が見られない、犬の凶暴性が異常、などの条件があれば裁判所から殺処分を言い渡される可能性もあります。

また、当然ですが被害者の治療費も支払わなければいけません。

裁判になれば裁判の費用も発生します。

これが犬の飼育の大変さです。

猫の場合は性格上、無理矢理触られるとかしない限り人間を襲うことはない生き物なのでこういう事態にはなりづらいのですが(たまーに何の前触れもなく噛みつくこともありますが……)、犬は育て方を間違えると簡単に上記のような状況になってしまいます。

また、猫は飼育されている品種は大型種でも精々体重10キロ程度ですが、犬は大きい種類だと20キロ以上あったりすることもあります。力がめちゃくちゃ強く、人間なんて簡単に倒せてしまうほどの運動能力をもっていますので、よりしつけが大事になります。

こう考えると犬ってめっちゃ大変な生き物ではないか?と私は思うのです。

猫は餌とトイレを用意しておけばあとは勝手に行動しますし声もあまり出しません。私が先日飼い始めたフトアゴヒゲトカゲなんかは最初の飼育設備さえしっかり準備すればやることは少ないです。入門向け爬虫類はこういった傾向が強いですね。あとはハムスターは案外頑丈で必要な設備などもシンプルですし、うさぎも小学校の校庭の小屋で飼われるくらいには飼いやすい生き物です。

しかし、犬はとにかくやることが多いです。人間の生活リズムに順応させる、人間主体のしつけ、トイレや餌のときのしつけ、無駄吠えしないためのしつけ、規則正しい生活、散歩などなど……

なんでペットの代表面してるの?ってくらい大変です(笑)まあ、手間がかかるからその分愛着が沸くともいえますけどね。

しっかりと育てられた犬はまさに人間のパートナーですが、実は非常に大変な生き物なので、飼う時はしっかり調べた上で検討してほしいと思います。では今回はこのあたりで!

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。